幸運を呼ぶ印鑑

ある晩　「友人Ｋ」からの電話（もう数十年ぐらい前の話です）

Ｋ： 「もしもしスズキ　明日暇？ちょっと家に来て欲しいんだけだけど」

幼稚園から付き合いのある近所の友達からの電話です

ス： 「夜なら大丈夫だけど　なに？」

Ｋ： 「家に居て欲しいんだ　迷惑はかけないから立ち会っていてもらいたいんだ」

友人Ｋ君、新婚さんで最近二人だけで過ごしていたアパートから実家に戻り 姑さんと暮らしています「嫁姑問題」かな　だったらいやだな

Ｋ： 「家の嫁さんがね」　キタァ〜〜

Ｋ： 「へんな契約をしてね　それを明日解約したいんだ　それでね来て欲しいだ」

ス： 「なんだそれ？」

Ｋ： 「詳しいことは明日　何時でも良いから来てね　ケーキと紅茶用意して待っているから」 う〜むう〜む　なにかな　でもケーキ食べられるなら暇潰しに遊びに行くか（笑）

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で、翌日の晩　会社終ってから自転車で訪ねました

ス： 「今晩は　スズキです」

Ｋ： 「あ、悪い悪い　入って休んでいて」

嫁： 「わざわざ私のためにすみませんね　これでもどうぞ」

ス： 「？？？？」

Ｋ： 「実はさ　これがね　もの凄く高い印鑑買ってしまったんだ 　　それであわててキャンセルの連絡をしたら今日来るって 　　それで居てもらいたいんだ　いや別になにもしなくてもよいからさ」

ス： 「なに？それ？？・・・？？」

勿論イメージ写真です

開運	印鑑セット

嫁： 「三日前知らないおばさん達がきてねこの家は方角が悪くて今のままでは不幸が重なるって 　　言うのそれで厄落としするためにもこの幸運を呼ぶ印鑑を使いなさいって言われて 　　皆が幸せになるならと思ってつい買ってしまったの

Ｋ： 「それいくらだと思う１０万円！だって（怒）」

嫁： 「それでも３０万円のセットが１０万円って言われてしかも来た人達も幸せになったって」

Ｋ： 「こんな高いもの買えるわけないから　電話して解約するって言ったんだ 　　そうしたら一応話しだけでもって言われてそれで今から来るんだ」

ス： 「あそう」　う〜ん俺の役割ってなんなの（笑）

――ケーキ食べているとチャイムの音　どうやら向こうも団体できたようです――

団： 「今晩は　○○のものです」

嫁： 「はい　電話で話したように家の者がいらない　ということで返したいですけど」

Ｋ： 「いくらなんでも１０万円は高いでしょ　第一そんな幸運がくる印鑑ならなんで 　　　あなた達はこんなことしているんですか」

なにとんちんかんなこと言ってるんだ（笑）そろそろ出番かな　ヨイショっと

Ｋ： 「友達のスズキさん　今日たまたま遊びに来たので話を聞いてもらったんです」

ス： 「まあなんにしても本人が解約したいというのだから今回はなかったということにしませんか」

―――しばらくの間―――

団：「分かりました　では解約の手続きをいたします」

で、無事終了　しかしなあ（笑）まあ美味しいケーキ食べられたからいいか

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訪問販売いろいろな人達がやって来ます（イメージ写真です）

消火器販売	シロアリ駆除

今では定番になってきた「消火器販売」とか「シロアリ駆除」などです

「消防署 の方 から来ました 」　とか　「 無料で床下診断をいたします」 などと言ってきます
一度でも入ってしまえばアチラのものです　お年寄りなどは簡単にだまされてしまいます

もう一人の友人も本人が居ないうちに家族のものが買わされてしまったと言ってます

一回でも購入すると「アマちゃんリスト」が回るのかその後何度も訪問販売が来るように
なるそうです（一説によると門などに「アマちゃん記号」などが描かれているそうです）

その度に友人が相手をしますが何回も相手しているうちにこのセールスはここが悪いとか
ここを直せばもっと売れるのにとかアドバイスできるぐらいになったと言ってました　（＾＾）

一番良いのは入れない（上がらせない）ことだそうです　ではまた


思い出シリーズその５（ＧＷになると思い出します）

「黒部立山アルペンルート」　のお話